2009年05月
★鍵 賢吾さん
伊根を出て、14年、茨城県の日立市でカフェを営業。
客が望めば、ふぐやぶりも調理した。が、望郷の思い
やまず、昨年4月、調理士資格を持つ嫁さんを連れて
伊根に戻ってきた。
伊根でのゆったりと流れる時のなかで暮らすことの喜びは
なにものにも代えがたい。嫁さんも気持ちは同じ、むしろ、
自分たちだけで満足するのでなく、都会から来る方々にも
この優しい時間をわけてさしあげたい。その思いが募り、
舟屋を改造して民宿を開業することになった。伝統的建物の
改造は規制があって時間はかかったが、
今年3月完工、開業にこぎつけた。
屋号は「鍵屋」。1日1客。夕食朝食2食付き。メニューは、
朝の魚の水揚げ次第。これからは、トビウオや太刀魚が揚る。
旬を堪能していただく。
裏の桟橋から海中につるした仕掛け籠(モンドリ)がおも
しろい。餌をいれておくと、魚や貝が入ってくる。その日、
たまたまカサゴが入っていて、から揚げどうかな?とリク
エストしたら、「いとづくりがいいよ」と調理してくれた。
これは客は喜ぶし、楽でいいねえ。
民宿「鍵屋」はこうした「舟屋ライフスタイル」をベースに
固定客をつかんでゆくだろう。
鍵さんの挑戦は、その先きにある。
舟屋を訪れるひとたちに、伊根の海を楽しんでもらいたい。
舟屋めぐりや青島ウォークといったメニューも考えている。
舟屋間の往来に舟を使うのはどうか。伊根湾の静かな海は、
カヌー遊びに向いている。事業として運営していくには
いろいろの問題があろう。
あせらずじっくりと取り組む。屈託のない鍵さんと嫁さんを
見ていると、舟屋の仲間が応え、外部の伊根ファンが参加し、
協力の輪が広がるだろう。鍵さんの挑戦を見守りたい。
木村隆之
Uターン組の挑戦(その1)
★谷口嘉一さん
5月10日、谷口嘉一さんが、宮津の漁師町に
「七輪焼き屋」を開店した。土日と祝祭日限定営業。
谷口さんは東京に出て学び、米国フィラデルフィアに
3年留学、東京で仕事した後、家業の干物卸業を継ぐ
ために、宮津に帰ってきた。「カネマスの量り売り」
に次ぐ、挑戦第二弾。
七輪焼き:
お客さんには、自分で食材を選び、炭火で焼いて食べていただく。
食材は、丹後の海の幸の一夜干しを中心に、地場の旬のものを
提供する。
その日によって異なるが、初日の海の幸は、レンコ鯛、
かます、あじ(いずれも一夜干し)、さざえ、あさりなど。
河田さんのシイタケ、今枝さんのRoots Farmの野菜も並ぶ。
因みに、炭は、スタッフのお父さんが丹後町で焼く。
http://kanemasu-taniguchi.com/1169.html
油の乗ったアジがおいしかったが、一押しはアサリ、味噌汁に
していただいた。
(アクセス)
京都縦貫道の宮津インターを出て市内に入り、海岸沿いに
R178を天橋立方向へ150m左手。前面ガラス戸で明るい店。
TEL 0772-22-3297 FAX 0772-22-0369
木村隆之


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