2007年09月
知られた料亭の経営者。
その稲葉さんが、全国各地の百貨店の
店頭に立って、焼き鯖すしを売っている。
多いときは1日3百本になるそうだ。
1本1分で仕上げても5時間かかる。
包丁さばきを見せていただいた。
鮨飯に焼き鯖を乗せ、切り分け、竹皮で包む。
竹皮を切り裂いて竹紐をつくり、結わえてできあがり。
実に手際よい。客を待たせない。
業の旅館を継いだが、これに見切りをつけた。
大手川沿いに出物の家を取得、料亭を始めた。今では
料亭なら「ふみや」というところまできた。
7年前、新潟で焼き鯖すしの看板を見て、これを
宮津でやろう、と直感。始めてみたが、八寸の一品としての
寿司はつくるが、寿司を売るのは初めて。
工夫を重ね、料亭のお客に味見してもらったり、隣の寿司屋さんにも
いろいろ教わったそうだ。
平成15年度Tango Good Goods 優秀産品受賞
販売実績を重ね、百貨店との信頼関係はできた。
この業態に乗せる次の商品を開発中とのこと。
旅館・料亭という待ちの事業から、外に販路を求める
攻めの事業に出ていった宮津の新しい起業家だ。
料亭ふみや
宮津市島崎大手川畔
0772-25-1123
⇒http://www.ryoutei-fumiya.co.jp
(木村隆之)
多くの書画骨董のコレクションが残されて
いる。
1600年代末江戸時代の創業の老舗旅館「清輝楼」。
遺された多くの書画骨董の一部が展示され、
旅館全体が美術館となっている。
3階の大広間は百畳敷き。往時の繁栄ぶりが
しのばれる大宴会場だ。
中に座ると、鈴木百年が描いた四季の絵に囲まれる。
一階の展示室には、ここを訪れた野口雨情、菊池寛、
吉川英二、吉田茂といった文人墨客が遺した書が
展示されている。
今の当主の徳田誠一郎さんは、第14代目。
といっても30代の若手経営者。伝統を引き継ぎ
ながら、世の動きに対する目配りを欠かさない。
11月には、伝統工芸女流作家を二人招き、
特別展を行う。
⇒11月12日~16日
上原晴子・近藤知子特別展とワークショップ
(草木染めと陶器制作)
会場:清輝楼
木村隆之
写真:清輝楼14代目 徳田誠一郎さん
(清輝楼内庭で)

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