おばあちゃんビジネス
切干大根の商品化に挑戦、これを
支援する谷口嘉一さんの報告です。
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田原地区に住まわれている9割以上の方の苗字は中村。そんな中村さん達が集まる中村加工グループはお餅、そば、おからドーナツなどを作って、催事や市などでそれらを販売している。平均年齢は65歳以上だろうか。
昨年の夏、宮津小学校の栄養士さんから、地元の切干大根を探していることを聞いた。そこでグループ長にお話ししたところ、ぜひ挑戦してみたいと
お申し出いただいた。
雪深い田原の農家の冬仕事で、手慣れたものとはいえ、田原に昔から伝わる切干大根は、天日干ししたものを蒸して、もう一回天日干しをするという大変手間が掛かる作り方だ。しかも、商品としてつくるということは初めてのこと。メンバーが集合して、振興局の講師の下に講習会を開いた。作り方や大きさを統一し、12月、切干大根つくりが始まった。
宮津小学校の初回納品は2月13日に4kg。4kgの切干大根をつくるのには100本近い大根が必要である。宮津小学校からの希望納品価格は2000円/kg、この
量では採算に乗らない。学校給食には卸せないということになってしまう。
おばあちゃん達の夢がかなわない。谷口商店の地産地消の看板が泣く。
そこで宮津小学校へは希望価格で卸してもらい、その代り、谷口商店への
卸価格を上げて、おばあちゃん達の手間ひまに報いることにした。
谷口商店は、切干大根と椎茸、ぜんまい、小豆などを組合わせた‘丹後の
贈物’という商品にして付加価値を高め、売ることにした。
一人の中村さんが講習会の時にこんな事を言われた。
「昔この村は機織りが盛んで、みんな機械を前にして黙々と一日中作業していたよ。お金は良かったけどね、会話なんて全くなかった。それを考えると今は楽しい、お金は別にして、みんなでわいわいやれて。」
ものづくりの先にはそれを手にした人の喜ぶ顔がある。ものをつくった人の笑顔もそこにある。そんな笑顔をこれからもずっと繋いでゆきたい。
谷口嘉一 撮影・記
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